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建設技術公開「EE東北’19」を見学しました


5技術分野に過去最高891の建設技術が集合。

ドローン

 今年は,一般的な新技術の他に,管渠の維持関連について着目しました。
維持管理には,ロボットカメラが一般的で,小口径に関する物はこれで行います。大口径になると,人間による目視となります。人間が入れない環境に対応するため,ドローンなどの技術開発が行われてます。
 ・(株)エイテック ドローンの周りに保護ワイヤーを回し,構造物にドローンが接触しても
  安全に点検を行う機器です。橋梁などの点検を行うために開発されましたが,4.0m×4.0m
  のボックスカルバートの点検に使用した例が展示されてました。
 ・NJS ホバークラフトのように管底を這うように進行するドローンです。走行時デモを見ると
  雨水管の砂利などが飛ばされているのがあり気になりました。ドローンは100mの高さなら飛行
  することも可能なので,段差のあるマンホールなどでも点検可能とのことでした。

 いずれの機器も,管内に操縦者がいれば1km程度離れても操縦可能とのこと。大口径の目視調査への適用が期待できます。

鋼矢板

「鋼矢板とは,港湾・河川などの護岸工事の際の水どめや土木工事の際の土どめに用いる鋼製の矢板(板状の杭)です。」
U形鋼矢板を使用することが多いのですが,ハット形鋼矢板の経済性について興味があり情報収集することにしました。

 ハット形はU形の幅広に比べて基本的にはメートル当り鋼材単価が勝ること,直線部においては施工手間が有利な点があり,総合的に9割程度の費用に出来るというものでした。しかし加工物(コーナー等の製品はない事)や,寸法の合わない立坑等が発生する条件ではあまり優位になるとは言えないという説明でした。

非開削による接続部耐震化工法

 ゴライアス工法という,本年に新たに審査証明を取得した「一工程」での施工についての説明を受けました。
以前のゴライアス工法では,管更生の前後に施工が必要で二工程でしたが,新たな一工程式では管更生後のみの施工で完成するとの事でした。その為施工費の縮減がありライバル工法の耐震一発君と同等の施工費を実現しているとの事でした。

見学を通して

 下水道展と違い,一般土木の展示会です。上水道下水道の部材以外に,道路・橋梁・重機等様々な分野の展示がされており出店技術数も過去最高の891であり,大変勉強になります。
 今回は,時間に限りがあったことから上下水道関連の展示を中心に大変参考になる情報を得られ有意義な見学でした。
来年も,最新情報を知る場として参加したいと思います。

(東北事務所投稿)

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